My plot.

イントロクイズの話とか、プログラム関係の備忘録だったり。書きたいことを気が向いたときに書きます。

怪文書(MOIW2023)

THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023 というライブに縁あって参加して参りました.

端的に言うとアイドルをプロデュースするシリーズであるアイドルマスター.現在は無印のアイドルマスターアイドルマスターシンデレラガールズ(デレマス),アイドルマスターミリオンライブ(ミリオン),アイドルマスターSideM(SideM),アイドルマスターシャイニーカラーズ(シャニマス)と志向が少しずつ違う5ブランドがアクティブに動いています.

このイベントは普段は会うことのないそれらのブランドが合同で行うお祭り的なライブです.

私とアイドルマスターシリーズは,Dearly Starsから入り,デレステ,ミリシタ,少し空いてシャニマスと,ゲームを触れながら強い楽曲たちにも出会ってきていたのですが,ライブの参戦はこれが初めてです.

そのあまりの衝撃に,残しておかないわけにはいかず,こうして超久しぶりにブログを書いております.全部語るとろくでもないことになるので,かいつまんで書かせてください.ちなみにですがかいつまんで書いてもただの怪文書になると思います.

day1

初日.噂には聞いていた開始前の共催企業のコールで「これがぁ~~~」って言ってた時間はまだ平和でした.

1曲目,『THE IDOLM@STER / 765PRO ALLSTARS』.通称歌マスと言われるやつです.ブランド名を背負っていることもあり非常に大切な曲であることは間違いありません.

この曲を聴いて私はなぜかすぐに涙していました.765PRO ALLSTARSの歌うこの曲を聴くことが「間に合った」という感覚に陥ったのです.別にすぐに765ASが終わるわけでもないのに,なんだかこの歌マスを一生聴くことができないような気がしていたようです.正直これを聴けただけでももう来てよかったなと思うところがありました.

その後各ブランド全体の曲をやった後,本編的な部分に入りました.

このライブの曲のやり方は大きく以下の3パターンに分かれているようでした.

  • ユニットの持ち曲を前半だけ歌い,後半からは他ブランドのメンバーが参加してコラボ
  • 全く関係のない曲を,他ブランドのメンバー中心でフル尺で歌う
  • ブランドメンバー全員で他ブランドの曲をトロッコに乗りながら歌う

これらからも分かる通り,ブランド間の橋渡しが非常にされており,どこかわからないコンテンツがあっても楽しめる工夫がされている点はとてもいいな,と思ったところです.

私の好きな(というかアニソン好きな人から結構受けが良い)曲にシャニマスの『Dye the sky.』という曲があります.全体曲シャイノグラフィのカップリング曲ではあるのですが,この強い曲をday1では他ブランドのメンバーで歌っておりました.今井麻美さん,福原綾香さん,田所あずささん.いずれも各ブランドで抜群の歌唱力を誇るメンバーです.殺されました.こんなことしちゃだめです.定期的に歌唱力のぶつけ合いをする印象はとてもあったのですが,無事その被害にあった,というお話でした.本当に良かった…

その他,推し作曲家である広川恵一さんの『アンデッド・ダンスロック』を回収できたり,SideMチームによる男性バージョンのTulipとかいう女性はもちろん男すら落としにかかっているようなものを回収できたり,ただでさえ強い『Trancing Pulse』にC.FIRST,ストレイライトを組み合わせて殺傷能力を爆増していたり.

この日だけで本当にお腹いっぱいでした.疲れもすごかったので即寝でした.

day2

day2の朝,正直day1がお腹いっぱいすぎて,ちょっとだけ怖さを感じていました.事前情報だけでも強い曲が揃っていたday2だったので,それに先述したようなコラボが発生したらどうなってしまうねん,という話です.day1のセトリを見て各所のオタクがTwitter等で予想を繰り広げていましたが,私としては「別に予想しようがぶちこまれたら死ぬ」という謎ポジティブで考えないことにしました.

戦々恐々しながら望むと,まあ開幕の全体曲群は全部強いけど一旦置いておくとして,本編2曲目に『O-Ku-Ri-Mo-No Sunday! / miroir(デレの双子)+双海亜美真美(本家の双子)&大崎甘奈甜花(シャニの双子)』をぶちこまれました.曲自体,非常に人気が高い,俗に言う"強い"楽曲です.大崎姉妹,特に大崎甘奈は私の担当の一人で,アイマスシリーズの中でも特に強い気持ちを持っています.そんなこともあり,無事殺されてしまいました.

その後『あんきら!?狂騒曲』で落ち着きを取り戻し(こっちも強いので普通そうはならんやろ),落ち着いていたところに大崎姉妹が所属するアルストロメリアが登場.このあたりのオタクを完全にぶっ殺しに来てるんやろかとなりました.

今思うとこれもまだマシでした.『太陽キッス』『学祭革命夜明け前』で「放クラ*1いないのにやられすぎだろ,つよ~」とか言ったり,『ココロ☆エクササイズ*2』で,「担当の曲担当いないのに回収したんだが??」とか言ったり,シャイニーカラーズ全体でカバーした『虹色ミラクル*3』で「つよ・・・・・」とか感嘆したり,これらは本当にまだマシでした.

23曲目,SideM・F-LAGSの『♡Cupids!』が歌唱されました.曲自体が好きであったこともあり,最初はとても喜んでいました. 後半から,秋月律子役の若林直美さんが参戦してきました.F-LAGSには従弟の秋月涼が所属しており,従姉弟コラボという激アツ案件が発生しました.詳しくは伏せますがこの二人はDearly Starsで関係が描かれており,冒頭で挙げた通りここからアイマスに入った私は感無量というやつでした.ついでに涼の『Dazzling World』でも聴きたいな~とか言ってたら事件が発生しました.

24曲目,本当によく聴いた,それでいて懐かしいイントロが流れ出しました.最初,何の曲だか全く頭に浮かばないものの,自分にとって大切な曲であることだけに気づいている状況でした.

この曲は『ALIVE』という曲でした.Dearly Stars,特に日高愛をプロデュースする際にとても大事な曲として扱われる曲です.私としても初めてプレイしたアイマスで,初めてプロデュースしたアイドル,というところもあり,本当に思い出深い曲でした.歌唱は今井麻美さん,鈴木みのりさん,香里有佐さん,山根綺さん.各女性アイマスブランドを代表する歌唱力おばけが揃っているような布陣です. そこからは本当にずっと涙を流していたことだけを覚えています.25曲目はZWEIGLANZ*4の『アライアンス・スターダスト』とこちらも非常に強い曲だったのですが,この曲中ずっと座っていたことだけ覚えていて曲のことは何も覚えていませんでした.それ以降もしばらくこの曲のことを考えながらライブに参加していたような気がします.

様々なアイマスのブランドを触れて,各ブランドに担当を見つけていった自分の中に,間違いなく876の血が流れているんだなと,本当に感じた瞬間でした.

day2は本当に強い曲だらけ,強いコラボだらけ.すべてが最終ブロックで最後の盛り上がりを構成するために使われるようなものばかりだったと思っています.なので残りは触れだすとキリがないので全部触れないことにします.アイマスを知っている方はセトリを見て妄想していただけたら感じたことはだいたい一致するんじゃないでしょうか.担当である一ノ瀬志希さんと大崎甘奈さんをしっかりと目に焼き付けられたことは幸せでした.

総括

曲はまあまあ聴いていたし,トップレベルの人まではいかないけど,まあまあアイマスを分かったような気がしたし,というような気持ちをこれまで持っていました. ただ,この初めてのアイマスライブを通して感じた反省は,まだまだアイマスを知らなすぎるな,というところでした.

この反省は敗北の反省というよりも勝利のときの反省です.全国優勝したサッカーチームがやる反省とかその部類です. このブランド群はまだ深い,本当に深い.そこに良いものがあることも十分確証されている. ただ,自分はそれを知らない.

メディアミックスコンテンツはじめ,様々な音楽を題材にしたプロジェクトが生まれ続けています.ただ,今回このライブに参加してなんだかこのアイマスという沼だけは,少し空気感が違うように感じました. 「演者側と観客側が一体になって」と,ライブなんかでもよく言われますが,コンテンツ自体がそのようなスタイルで成り立っているように感じます.制作陣も含めてですかね.独特の空気感があります.

この空気感はある意味内輪ですが,オープンな内輪というか,別に入りたい人が飛び込んだら勝手に沼に落ちていくだけみたいなところだなと感じました.歴史あるコンテンツであるのに大きな壁がないような気がするのです. アイマスが好きな人間が,アイマスを好きで居続け,プロデューサーで居続け,ライブに参加して最後に「アイマス最高!」と叫ぶ気持ちがよく分かったような気がします.

*1:シャニのユニットの一つ,放課後クライマックスガールズのこと

*2:ミリオン・高坂海美のソロ曲

*3:無印の映画『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』のエンディングテーマ

*4:ライバル事務所である961プロダクションのアイドル玲音(茅原実里)と詩花(高橋李依)のユニット.